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桐箱の直し

古い桐箱の直しを承りました。

ありがとうございます。

IMG_5509.jpg

御覧の通り、桐箱の底部分が欠損しています。虫が喰っているのでそれが原因でしょうか。

IMG_5510.jpg

斜めに見た画像。これでも一応紐は結べますが、中身もあることなので何とか直したいです。

IMG_5511.jpg


破損の程度にもよりますが、この程度の直しなら出来ると判断し、修理することにしました。

虫食い部分の処理と、少し削ることになります。

IMG_5539.jpg

上が完成後の画像。ぱっと見た感じでは修理したことは分かりません。

色も古い箱に近い色です。

IMG_5541.jpg

底から見た画像。大変綺麗な直し方です。

修理費は物にもよりますが、今回は3000円くらいでした。

当店ではこのようなご依頼も受け付けております。

見積出します。

※紅葉屋呉服店はこちらまで


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Tag:古美術・その他  comment:0 

◆訪問着のしみ抜き

ご新規のN様より、しみ抜きの御用命を頂きました。

IMG_5488.jpg


「丸洗い」と「しみ抜き」は違います。

丸洗いは着物丸ごと洗いますが、しみ抜きの場合は汚れた個所のみ綺麗にします。

丸洗いか、しみ抜きかは着物の状態をよく見てご提案させて頂きます。

またガード加工(水を弾く)の有無も考慮します。丸洗いの場合、ガード加工は取れてしまうのでご注意。

IMG_5490.jpg

某大手デパートさんで購入されたとのこと。

今回の事例は上前と後ろ、袖に染みがありました。

お話を伺えば、どうもお子さんのヨダレとか。覚えのない汚れなら仕方がないですが、N様のように何の汚れか分かる場合はおっしゃって頂けると大変有難いです。


IMG_5489.jpg


画像三枚は綺麗になった状態の訪問着。

当店では他店様でご購入の御着物も、お手入れ承ります。

見積無料です。


※紅葉屋呉服店はこちらまで







Tag:お手入れ  comment:0 

◆瑠須庵所縁の切支丹遺物展  十三仏の掛軸

現在、紅葉屋呉服店では、茶室「瑠須庵」所縁の切支丹遺物展を店内にて開催中です。


今月は15日にお茶会の御用命を頂きましたので、普段はマリア観音のクリスマスのお祭で飾るものですが、茶会記念ということでいくつか展示しております。


このブログではその遺物の中から一つをご紹介します。

切支丹13仏①

一番下の中央が釈迦如来、その右側が不動明王、諸菩薩や諸如来が天から来迎している画です。

このような仏画は「十三仏」と呼ばれています。

どこからどう見ても仏教の掛軸ですが、実はこれイエスキリストと十二使徒として作成されたものなのです。

この中の十三の仏の中に、イエスキリストがいらっしゃるのです。

上から見てみましょう。

切支丹13仏③

次は下部分・・・。

切支丹13仏②

お判りでしょうか?

この二分割された画像のどちらにも、イエス様はいらっしゃるのです。手に着目下さい。

切支丹13仏④

この尊像は仏教的には薬師如来です。薬師如来は病気平癒の御利益があり、その姿の特徴は手に薬壺を持つことです。

しかし、この掛軸に限り、薬壺には無い十字架が小さく描かれているのです。

次に、不可解な描写がありますので見てみましょう。

切支丹13仏⑤

十字架を手に受けるイエス(薬師如来)のすぐ下、菩薩さまがいらっしゃいますが、手に持つ花の上に何かあります。仏画では菩薩像の持物に、このようなものはありません。五輪塔にも見えますが、ちょっと形が違います。何かの建物でしょう。


これは前回のブログでもありました、パライソ、天国を指していると思われます。

切支丹九面観音②

次に気になったのは釈迦如来の手の形。

切支丹13仏⑥


この手は釈迦如来の左手ですが、通常手のひらをこちらに見せる場合、親指は体の外側を向きます。しかしこの場合は親指が体の内側にあるのです。


よく見ないと分からないものですが、これはわざと描かれたのでしょう。つまり掛軸は仏教とは逆、キリストの教えであるというメッセージです。


また、背景が鮮やかな青色になっているのも珍しいです。これは十字架やパライソと同じ色にすることで、シンボルが目立たないようにしたのでしょう。


諸仏の光背は全て円になっています。これは理屈にあっていますが、どうにもシンプル過ぎる、単調に描かれているように思います。これは聖人の絵画を意識したのでしょう。

マリア
※画像はネットより

オーラというか、内から出る光を表現したと思われます。

以上を踏まえると、元々あった十三仏の掛軸を手直ししたのではなく、敢えて切支丹のイエスと12使徒を意識して描かれたと思います。


紅葉屋では12月25日まで開催しております。見学は無料です。

詳しくはこちらまで。



Tag:企画展  comment:0 

◆伊万里に見る不思議  第六回  

遠藤周作原作の映画「沈黙」を最近観ました。

後世に残すべき名作映画かと思いますが、弾圧された切支丹や宣教師の姿はあまりにも悲惨で辛くなりました。
 

菊柄文古伊万里皿の最後に気になった個所について考察します。

先ずその前に某所に残っていた、伝切支丹観音について見ていきましょう。


切支丹九面観音①

時代は不明ですが、おそらく江戸~明治期のものと思われる観音菩薩像です。一見十一面観音のようですが化仏の数を数えると九面しかありません。そしてなにより十一面観音には絶対にない花が頭上にあります。


切支丹九面観音②

この像が伝わった方にお聞きしたところ、この花はパライソ、ポルトガル語で天国を表すそうです。

因みに花の下にぶら下がっている巾着みたいなものは心臓です。

現代では好意や愛情を表現するのに💛マークを用いますが、キリスト教での心臓は神の無限の愛(アガペー)なのです。

💛マークの意味を辿るとどうもこれに行く着くようです。

この観音像が切支丹観音であるなら、九面にも何か意味があると思えますが現状では不明です。

切支丹伊万里菊皿②

菊文古伊万里皿に話を戻します。

私が着目したのは一番上に描かれた横向きの花です。

切支丹伊万里菊皿④

日本の美術品の意匠には菊はよく見られますが、なかなか真横から描かれた礼は記憶にありません。

そして上の画像ですが、よく見ると花を支える茎が無いのです。

この花だけ宙に浮いているのです。

私はこの花が実はパライソを表現しているのでは?と思いました。

横向で描かれた菊は、大変手抜きと言うか、見ようによっては菊以外の花にも見えます。

例えば薔薇にはキリスト教では殉教や聖母マリアを表すそうです。敢えて何か分からない花を描くことで、見た人にそれが何かを想像させるという意味もあるのかもしれません。


何の気なしにこのブログで紹介しようとした古伊万里皿。

一つの気になったこと、「丸い玉」について考察してきましたが、まさかまさかの展開になり大変驚きました。

これを機に改めて切支丹関係の本を読んだり、映像に目を通しましたが、本当に辛く悲惨なのが潜伏切支丹の歴史です。

最近では長崎の潜伏切支丹の遺物が世界遺産に登録されましたが、今回の考察を経て本当に良かったなと、後世に残さねばならない、二度とあってはならない歴史だなと深く感じた次第です。


当店には古田織部所縁の茶室、瑠須庵を復元したものがございますが、こちらは切支丹茶室になっています。マリア観音も残っていますが今後は見る目が変わりそうです。

最後までお読み頂きありがとうございました。


※紅葉屋呉服店はこちら




Tag:古伊万里  comment:0 

◆伊万里に見る不思議  第5回

菊の図柄の古伊万里皿。大きく画かれた菊の花は十字架を表現している・・・。
 
そう捉えた時、水の中の石が三つあるのは理解出来ました。


次に着目したのは「菊」です。

調べてみましたが、キリスト教と菊の花には大した関連性はありませんでした。

切支丹伊万里菊皿②

しかし、切支丹の方から調べてみたら、興味深い史実に行き着きました。

富山県富山市婦中町に残る史跡に「キリシタン キクの塚」というものがあったのです。

菊の塚
(画像はネットより)


幕末から明治にかけて大規模な切支丹弾圧事件がありました。「浦上四番崩れ」というものです。長崎から多くの切支丹が捕縛され拷問を受けました。
 

捕まった切支丹達は各地へ移送されました。その中に富山藩へと移送された切支丹の中に「キク」という身重の女性がいました。キクは4歳の子供がおり、その子供も一緒に捕まりました。首に鉄輪が嵌られていたそうです。
 
 
キクは獄中で毎日子供と祈りを捧げておりましたが、出産に当たり母子ともども亡くなりました。

その後、建てられたのが「キリシタン キクの塚」です。

明治六年、明治政府は切支丹黙認の方針をとり、切支丹禁制も撤廃され、捕まった信徒達は長崎へと帰りました。

この話に行き着いた時、この菊の図柄の古伊万里は、キクの供養のため、あるいは悲惨な歴史を忘れぬように関係者が作らせた古伊万里なのではと思えてきました。


この古伊万里の菊の花は、殉教したキクをイメージしているのでは・・・。

また宙を舞う二匹の蝶は、亡くなったキクと赤ちゃんを表しているようにも見えます。

切支丹伊万里菊皿⑤

蝶は再生、キリスト教的に言えば復活を意味しているのかもしれません。

切支丹伊万里菊皿⑥

長崎へと帰ることが出来た切支丹。

その後、キクのことを忘れぬよう、しかしそれと分からぬよう作らせたのが、この古伊万里の皿ではないのか。

キクの夫は重次郎といい、その子孫は現在にも繋がっています。今でも子孫は毎年墓参りに富山を訪れるそうです。

・・・とここまでが分かりました。


後は何か見落としていないかと観察しましたが、最後に一つ気になった個所がありました。皿の一番上にある横向きの菊の花です。

次回はこの横向きの菊の花について考察します。


※紅葉屋呉服店はこちら



Tag:古伊万里  comment:0 

プロフィール

もみじ

Author:もみじ
名古屋市西区で着物屋を営んでいます。
主に着物(仕事)を通じた独り言です。

お着物のことなら何でもご相談下さいませ。

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