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◆寸法直し

紬の着物の寸法直しの注文を承りました。ありがとうございます。

完成した画像です。

紬直し①

お母さまの着なくなった着物を、娘さんが着るというので預かりました。

経年による汚れもありましたが、仕立て直しをするとのことで洗い張りを行いました。

ある程度の汚れはこの工程で落ちます。


娘さんの寸法に極力近付けるため、身丈と肩裄を長くしました。(元の着物の仕立て方によっては出ない場合もあります)

紬直し②


今では見かけない物ですが、斬新な柄です。

ただ、八掛の色が今見ると派手だったので、抹茶系の色に新品交換しました。

紬直し③

着物の柄の中の色から近い色で選びました。これだけでもぐっと落ち着いた感じに変わります。


紬直し④

ほこりっぽさも無くなり、カチッとした綺麗な一枚に生まれ変わりました。

この手の着物はお洒落着なので、帯や小物で遊べると思います。

着なくなった着物は中古屋さんに売ったり、洋服にリフォームしたりすることも世間ではあります。

しかし、昔の着物には今の着物とはまた違う良さもあります。

今となっては入手できない物も多いのです。


着物としてまたリフレッシュされると、着物も喜ぶかなと思います。



紅葉屋ではこんな注文も承っております。見積出します。


※紅葉屋呉服店はこちら



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Tag:着物・加工業務  comment:0 

◆長襦袢お手入れ

長襦袢のお手入れを承りました。

長襦袢5

しみ抜きは全て綺麗になる訳ではありません。

古いしみは薄くはなっても完全には取れない場合もあります。

画像は半襟ですが、しみ抜きをしても元の状態にはなりません。分かり難いですが汚れがあります。


この場合は取り換えた方が安く済む場合もあるので、取り換えました。

長襦袢6

綺麗になりました。

襟元は見える部分ですので綺麗にしておいた方が良いでしょう。

紅葉屋では半襟の付け替えなども行います。

見積無料です。


※紅葉屋呉服店はこちら





Tag:お手入れ  comment:0 

◆長襦袢

長襦袢のご用命を承りました。ありがとうございます。

桜の花びらの地模様になっていますが、分かり難くてすいません。

これは写真を撮るのが今一つなので申し訳ないです。

長襦袢4

紅葉屋では、お客様のご要望の中で色々なご提案を致します。

気軽に声をかけて下さいませ。


※紅葉屋呉服店はこちら



Tag:着物  comment:0 

◆伊万里に見る不思議  第二回

前回のブログで、古伊万里の絵皿に不思議な玉があったと紹介しました。

分からず終いで終わるのかと思いきや、本人もビックリの3例目が見つかったので検証したいと思います。まさかこの内容のテーマで続くとは思いませんでした。

IMG_5007.jpg

我が家では天神様(菅原道真公)をお祭りしております。学問の神様なので、当店のお客様でご存知の方は、お子さんやお孫さんが受験シーズンになると、皆さまでお参りにこられる人も少なくありません。
 
 
愛知県にも有名な天神社はありますが、そこを知っていても紅葉屋にお参りに来るので、

「良いのですか?うちで」

と尋ねると

「ここは姿を見て、間近でお参り出来るので効きそうな気がする」

と言う事です。

「合格できた!」

とお礼参りに来る方もいらっしゃいます。



さて、画像の古伊万里ですが、これは赤絵の御神酒徳利(おみきとっくり)と呼ばれているものです。天神様にお供えしております。その名の通り、人間が酒を飲むときに用いる徳利ではなく、神様にお供えする際の徳利です。
 
 

最近、この徳利の裏面にも、前回ブログにて紹介した「亀」と「恵比寿」の古伊万里皿にあった、「玉」のようなものがあると知りました。

IMG_5008.jpg


これがその徳利の裏面です。表面はというとこうなっています。

IMG_5005.jpg

幔幕に桜の画があります。

こういうものは何となく画かれたものではありません。


現代人にとっては「花と幕」位にしか思えないですが、この古伊万里が作られた江戸時代の人達は、この画を見れば直ぐにこの徳利が何かを理解出来たのです。


昔から日本人に馴染みのあった花と言えば、桜と梅です。

梅に関係する神様、梅と言えばこの神様を連想すると言えば、前述の天神様、菅原道真公です。


この徳利に画かれた花が梅であれば、天神様を表す、又は天神様に供えた徳利と言うことです。


しかし、桜であればそれは「八幡太郎義家」を指します。本名は源義家で子孫に源頼朝がいます。

八幡宮で元服をしたので八幡太郎義家と呼ばれたそうです。武勇誉れ高い神格化された武将でもあります。


この御神酒徳利が桜だとすると、八幡神に供えられた徳利の可能性もあります。


何れにせよ、神様に供える徳利が御神酒徳利ですから、幔幕に桜(梅)の画は八幡神(又は天神様)を表します。

そして真後ろに謎の石です。観察するにこれは玉と言うより石のようです。

IMG_5009.jpg


神社の御神体と言うのは、お寺の仏像と違い、まず一般人がその姿を見れることはありません。

神道の考え方では、神の姿を見てはならないと言われるからです。

しかし、神社によっては調査もあり、御神体の姿が確認出来ているものもあります。

古い歴史のある神社や、大きな神社には神像や剣や鏡が御神体になっています。

色々なパターンがある神社の御神体ですが、中には石そのものが御神体になっていることもあります。


例えば名古屋市名東区に、「猪子石」と呼ばれる不思議な塚(?)がありますが、雄石と雌石と呼ばれるものが存在します。

二つの石はそれぞれ離れた位置にあり、石はむき出しで屋根もない状態で祀られていました。

雄石は触ると罰が当たり、雌石は触ると子宝が授かると言われているものです。あの石は神が宿る御神体として地域の人に守られていました。


神道は自然そのものが、自然のあちこちに神が宿るとされてきました。山や海、川や湖、森や木、あらゆるものに神は宿るのです。

そして人によって建てられた神社の御神体は、この石そのものを祀ることもあるのです。


そう解釈した時、この御神酒徳利の石は、神が宿る御神体が依る「依り代」を表しているのだと思いました。

御神体ゆえにその上には幔幕があるのです。


今回はこの辺で終わりたいと思います。



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◆伊万里に見る不思議。

今回は古伊万里についてのお話です。

専門的な細かい話は他に任せますが、気になったことがありました。

画像は江戸後期、志田窯と呼ばれる窯の古伊万里です。

亀の伊万里


志田窯はこのような吉祥の文様や、変わった図柄が多いです。

個人的には綺麗に画かれた細かい模様の古伊万里よりも、志田窯のような伸びやかで勢いのある線の画の方が好みです。

また、面白い絵の方が尚楽しいですね。


画像のものは亀に太陽という珍しい絵になっています。垂直に頭を立てているのも面白いですが、何より顔が良い。生きています。
 
 
ついつい見とれてしまいますが、この亀の古伊万里、足元に妙なものがありました。

亀の伊万里部分


・・・玉です。

観察するに、玉は水の中にあるようです。これが海なのか、それとも川なのかはこれだけでは分かりませんが、おそらく海かと思います。
 
 
古伊万里の絵皿はそれなりに勉強したり、実物をいくつも見てきましたが、水の中に玉があるのは記憶にありません。
 

「一体何だ?これは?」
 
 
と思った翌年、似たようなものが画かれた古伊万里の皿を見ました。
 
 
恵比寿伊万里①
 

恵比寿の古伊万里です。
 
 
恵比寿様は大黒様と対で祀られることが多い神さまです。大黒様は小槌を、恵比寿様は竿と鯛を手にしています。

この古伊万里は、恵比寿様が鯛を釣った瞬間のものです。

嬉しくて小躍りしているかのような恵比寿様。

対して「しまった!」と言っているかのような鯛の顔が秀逸です。

恵比寿伊万里②

見ていて楽しい一枚ですが、よく見たらこれにもあの謎の玉がありました。

恵比寿伊万里部分

亀の古伊万里でこれを発見した時は、呉須(ごす:藍色を出す鉱物)が垂れたのをごまかしたのかも?と考えましたが、二例目が出たと言う事は、あの玉は故意に画いたと言うことになります。
 
 
亀と恵比寿。違うものですがどちらも縁起が良いことと、玉が画かれたのは水の中という共通項があります。

恵比寿の場合は鯛を釣っているので完全に下は海です。
 
 
亀では海か川なのかはハッキリしませんでしたが、恵比寿の皿が出てきたことで玉は海水の中にあるということが分かりました。

海の中にある玉と言えば、古事記に出てくる海幸山幸の神話にある、海の潮の満ち引きを自在に操るという「塩満珠・塩乾珠」が筆頭として浮かびました。
 
 
この二枚の絵柄を観察するに、どちらも玉は画かなくても良い作品です。なくとも成立しています。

私は過去にこの皿とは違う、古伊万里の恵比寿と鯛の皿を見たことがありますが、それには足元に玉はありませんでした。
 
 
という事は恵比寿の図像に玉は必ずしも要らないということです。
 
 
この二枚の皿は同じ作者なのか?

それは自分が描いたというサインなのか?

あるいは何かしらの意味があるのか?

それとも誰かの注文で謎の玉を描いたのか?


考えれば考えるほど不思議です。
 

「不思議」という文字は「思っても議論してもいけない」と言う意味かと思います。

謎は謎のままそっとしておくのも良いかもしれません。



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プロフィール

もみじ

Author:もみじ
名古屋市西区で着物屋を営んでいます。
主に着物(仕事)を通じた独り言です。

お着物のことなら何でもご相談下さいませ。

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