◆暑い時期こそご注意

連日暑い気候が続きます。

人にとっても大変ですが、それは同時に着物にとっても大変なことです。

人は暑くなれば、エアコンをつけたり涼しい場所へ避難出来ますが、着物は自力では動けません。


私が小学生の頃、今から30数年前の夏、思い出してみるとテレビのニュースで「本日は真夏日です」と言うと、気温が30度とか31度でした。それでも暑いなと思っていましたが、現在の真夏日と言えば地域によっては40度を超えることもあります。

平均しても昔と比べて7,8度は上がっているのではないでしょうか。

そしてこの暑さをさらにしんどくさせるのが、湿気です。


日本の夏は高温多湿の季節です。


これは着物の保管においても十分気をつけねばなりません。着物を着る人でも冬物などは箪笥に入れっぱなしでしょうし、着ない人に至っては、そんなシーズンを何度繰り返しても、引き出しを開けたこともないという状況かと想像します。

あまりにも湿気が籠ると、着物にカビが生えることもあります。


紅葉屋では6月~9月頃までは着物を保管している箪笥、衣装ケースに乾燥剤を入れることをお勧めします。

乾燥剤

着物の保管の胆は除湿です。防虫剤に関してはそう神経質にならなくても良いかと思います。


絹の着物はあまり虫も好みませんし、防虫剤の併用によって事故が起こることもあるからです。


ひと昔前の着物は凝ったものも多いです。今となっては入手出来ないものもあります。着物の文化財になりうる物もありますが、着ないからという理由で箪笥に入れっぱなしになると、着物は傷みます。

この夏はぜひ乾燥剤を入れて下さいませ。


また、着物を保管する部屋は、その畳数に合った除湿器を入れることを推奨します。

除湿器

当店でも在庫を管理する部屋は、着物保護のため除湿器を入れておりますが、半日も経つと水が驚くほど溜まります。

また、高すぎる湿度は和装の草履などにもダメージを与えることがあります。

昨今の暑さは昔の人もビックリする程異常ですので、着物(大切な衣類)の湿気対策には十分ご注意下さい。


これをご覧の皆様も、熱中症にはお気をつけ下さいませ。



※紅葉屋呉服店はこちら


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◆草履の傷み


お客様より、着物用の草履・バッグが保管している間に傷んだとの問い合わせが。

草履の傷み③

草履の傷み②
 
 
確かにかなり剥がれてきています。
 
 
過去にも別のお客様からも、ベタベタするので何故かという問い合わせありました。
 
 
原因は不明ですが、今考えられるのものは二つ。
 
 
①防虫剤の併用(過去ブログ参照
 
 
②高温多湿の環境
 
 
のどちらかだと思います。画像のお客様の話だと①ではないようなので、やはり②が怪しそうです。
 
草履の傷み①

 
6月~9月は暑くジメジメした日が多いのが今の日本。住宅環境にもよりますが、その時期は除湿器をかけておくと、数時間でバケツ一杯分位水がたまります。
 
 
当店の在庫品は湿度管理された部屋で保管されていますが、このような草履・バッグがベタベタしたことはないので、やはり湿度が関係しているかと思います。


着物などを保管している部屋は、暑い時期は除湿器を推奨します。



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◆着物の保管について 防虫剤の事故

今回は着物の保管について少しお話します。

大切な着物の保管となると、防虫剤を入れている人も多いと思う。実はこの防虫剤、気を付けないと着物に思わぬダメージを与えることがあるのをご存知だろうか?

具体的にどんなダメージがあるかと言うと、着物が変色したり、訪問着・色留袖・黒留袖に多いが、着物に施された金彩加工が剥がれたりするのだ。


防虫剤事故-crop


まず、一言に防虫剤と言っても実は成分的にいくつもの種類に分かれる。パラジクロールベンゼン、ナフタリン、樟脳、エムペントリンなどだ。

この中で、パラジクロールベンゼンが、金彩に使われた接着剤の成分と化学反応を起こすことがある。しかしこれもはっきり断言出来る訳でもない。濃度や金彩の量にも関係してくるからだ。

ただ、いろいろと調べたり過去の経験を照らし合わせてみると、どうも「防虫剤の併用」が最も怪しい。ご存知の通り、防虫剤は一度入れたら永久的に持つものでは無い。

1年ないし半年で交換すると思うが、この交換時が曲者で、前に入れたものと違うメーカーのもの(成分が違うもの)を入れたりすると事故が起きやすくなるようだ。
 

この防虫剤の併用による事故は何も着物だけではなく、プラスチック製のボタンが溶けたり、箪笥の奥に大事に保管してあったパールのネックレスなどの光沢が褪せてしまったりする。

パールの変色の話を聞いた時、防虫剤の事故だと思ったが聞けば一種類しか入れていないとのこと。しかし後で分かったことだが、保管に用いた箪笥自体に最初から防虫効果が施してあった。成分が違ったことで化学反応が起こったのだろう。


話を着物に戻すが、ウール製品と違い、正絹(しょうけん:絹100%のこと)の着物は実は殆ど虫は食べない。

着物になる絹糸は精練(せいれん:天然繊維の絹から不純物を取り省くこと)してあるので、虫からすればうま味が極端に減るからだ。
 
正絹の着物の場合は、防虫剤を入れるより、むしろ湿気の方に気をつけた方が良い。カビの原因になるからだ。定期的に箪笥の引き出しを開けたり、乾燥剤を入れた方のが良いと思う。
 

日本の場合、特に6月~9月までは湿気の多い時期になるので、この時期は意識して乾燥剤を入れたり、着物を保管してある部屋に除湿器を置くと良いと思います。
 
建物や地域によって部屋の湿度は違うと思うが、梅雨から真夏の時期に除湿器をかけると短時間でびっくりするくらい水が溜まります。





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プロフィール

もみじ

Author:もみじ
名古屋市西区で着物屋を営んでいます。
主に着物(仕事)を通じた独り言です。

お着物のことなら何でもご相談下さいませ。

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