◆切支丹伊万里 2

今回は古美術の話です。

伝切支丹の古伊万里と云われる小鉢。

5個揃いです。

十字伊万里①

面白いのは何やら下の方から勢いよく飛び立っている十字架でしょう。
 

よーく十字架部分を見ると 嘴らしきものが見えるので鳥ともとれます。

しかし、これはあえて発覚した時に「鳥です」と説明するために、僅かに「嘴」のようなものが描かれたと思います。


この過去ブログにも一度切支丹伊万里を取り上げました。(こちらを参照)

十字架以外に着目しますと、大変不思議な文様になっています。

左右に分かれた花。

花の生えている所には穴の開いた岩。


初めて見た時は意味不明でしたが、これは以前取り上げたブログ、「切支丹伊万里」の意味が判明したおかげで理解できました。

十字伊万里④

この柄は「蟹牡丹」の変形だったのです。

穴の空いた石は「太湖石(たいこせき)」の変化した形で、蟹の体を表し、左右の花は蟹の腕を表しているのです。

蟹さん

十字架が飛び立っている様子は、蟹が海底から十字架を拾い上げたのです。

「フランシスコザビエルが帰国の際、誤って海に十字架を落とし、それを蟹が見つけて拾い上げた・・・」

この伊万里も、その話を基本に作られていたのです。

十字伊万里③

横には海老(?)の絵もありました。

この海老は切支丹の何かを指しているのか、あるいは古伊万里が真似た中国染付(青花)の中から学んだ柄かは分かりません。

海老が川海老だとしたら、中国染付由来の柄の可能性が高くなります。


十字伊万里②

高台は蛇の目高台です。中心の模様はよく分かりません。

伊万里には呉須とよばれる鉱石(青色のもと)が使われますが、かなり濃く使われていることから、それなりにお金を掛けて作られているような気もします。
 
 
意味不明と思われる柄でも、それにはそうなった意味があるのです。



おしまい。


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