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◆家紋の話 その1 「そもそも家紋とは?」 

着物には様々な種類がありますが、ものによっては着物に家紋を入れる場合があります。

着物に入れる紋については、描き紋や刺繍紋などがありますが、その解説をする前に「そもそも家紋とは?」について考えてみます。

私のような着物に携わっている人間にとっては「家紋」とは馴染みがあるものですが、「着物に関心がない」と言う方の中には、「自分の家の家紋を知らない」という人も多いのではないのでしょうか?

獅子紋

そもそも家紋とは家の屋号(名字)を図柄で表したものです。

歴史を紐解けば、紋が使われ始めたのは平安後期頃。始めは貴族などが御所車などに使い始めました。

これが鎌倉初期頃(武家の時代)になると、武士が戦場で用いるようになる。この頃の紋の種類は今ほど多くなく、整備もされていなかった。

やがて時代と共に種類も増えていくが、貴族は優雅な紋を、武士は戦場でも見極めやすい簡明なものを好んだ。

江戸時代になると原型と呼ばれる紋が350種類位になる。この時、既に紋から家を直ぐに判断できるように「紋帳」という本も出始める。

そしてここからだんだんと庶民に広まっていくが、様々な形に派生(複合、分裂、部分部分での変化など)していき、現代では20000種以上発見されている。

また、家紋と言うのはその代で決められたものもあるが、御下賜(ごかし)、即ち身分の高い人物から功績を認められて頂いた紋もある。これを「下賜紋」と言う。家紋を下賜することは家を同じくすることであるから、重大な意味を持つ。

「女紋」というものもある。これは女系の紋のことで、一戸の家で言えば母方の紋という意味だ。

家紋とは、単なる文様で片づけてはいけない。その図柄は美しさやカッコよさ、ユニークであり独特な味もある。優れたデザイン性もさることながら、その膨大な数は世界的に見ても異例と言える。

そして何より「家の歴史」と結びついているのが凄い。

一つ一つ調べれば、何故そのようになったのかという理由・背景・先祖達の職業なども見えて来るのです。



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Author:もみじ
名古屋市西区で着物屋を営んでいます。
主に着物(仕事)を通じた独り言です。

お着物のことなら何でもご相談下さいませ。

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