~主に着物に関する独り言~

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もみじ

Author:もみじ
名古屋市西区で着物屋を営んでいます。
主に着物(仕事)を通じた独り言です。

お着物のことなら何でもご相談下さいませ。

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◆小紋について  ~江戸小紋の話 ~ 

一言に着物と言っても様々な種類がありますが、今回は小紋について、その中の江戸小紋について触れたいと思います。小紋とは簡単に言えば、上の画像のような着物全体に同じパターンの柄がある着物のこと。カジュアルな着物と言える。この小紋を更に分類すると、京型小紋、加賀小紋、そして今回詳解する江戸小紋などがある。小紋と言えば、「江戸小紋」と連想してしまう着物好きの方も多いと思うが、江戸小紋とは画像のような色をい...
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着物と桜

「日本の花と言えば?」と聞かれれば桜をイメージする人も多いのではないだろうか?今回は桜について、もっと言えば日本における桜の文様について考えてみた。古くから日本人に愛されてきた桜。歴史的に見れば奈良時代の万葉集の中に、既に桜の歌は詠まれている。しかし、この時代はまだ桜より梅が好まれていたようだ。前述の万葉集では桜より圧倒的に梅を詠んだものが多い。これが平安時代の古今和歌集になると、梅と桜の立場は逆...
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◆家紋の話 その2 「一番有名な家紋について」

家紋に興味がない、自分の家の家紋について考えたことがないと言う人でも、この家紋を知らないと言う日本人は、殆どいないと思うのが菊の御紋だ。所謂「菊花紋」である。(皇室の紋 花弁が16枚)天皇や皇室を表すこの菊花紋。今回のブログの為、分かる範囲でこの紋について調べてみた。まず驚いたのは、最も古い天皇の御紋章は菊花紋ではなく「日月紋」であったことだ。この紋に菊花紋が加わったのは平安末期。後鳥羽上皇が菊花を...
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◆家紋の話 その1 「そもそも家紋とは?」 

着物には様々な種類がありますが、ものによっては着物に家紋を入れる場合があります。着物に入れる紋については、描き紋や刺繍紋などがありますが、その解説をする前に「そもそも家紋とは?」について考えてみます。私のような着物に携わっている人間にとっては「家紋」とは馴染みがあるものですが、「着物に関心がない」と言う方の中には、「自分の家の家紋を知らない」という人も多いのではないのでしょうか?そもそも家紋とは家...
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◆振袖について 「そもそも振袖とは?」 

着物と言われて想像すると、成人式の時に女性が着る振袖をイメージする人は多いのではないでしょうか?今回は振袖について考えたいと思います。そもそもですが、振袖とは何でしょうか?諸説ありますが、歴史的な背景を言えば振袖の原型は室町時代の小袖と云われております。その後、桃山時代に大流行した辻が花染めなどの技法を経て、小袖は華やかな「きもの」に発達しました。平和が続いた江戸時代あたりから袖丈が徐々に長くなり...
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主に着物に関するブログ

私は名古屋市西区で紅葉屋呉服店という着物屋を営んでいます。現在の場所では私の祖父からの商いなので私で三代目。この「紅葉屋」という屋号は祖父が暖簾分けしてもらったもので、大本の紅葉屋は名古屋の歴史を紐解くと登場する、有名な方が江戸時代から商売を営んでいた。 尊皇だ!攘夷だ!と言われていた時代、紅葉屋の番頭さんが、店頭で尊皇派のお侍に斬られたという紅葉屋事件というのが残されていたりする。私は趣味で寺社...
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