~主に着物に関する独り言~

プロフィール

もみじ

Author:もみじ
名古屋市西区で着物屋を営んでいます。
主に着物(仕事)を通じた独り言です。

お着物のことなら何でもご相談下さいませ。

最新コメント

0 コメント

◆夏の着物  ~絽と紗~

今回は夏の着物・・・と言っても範囲が広いので、盛夏に着る着物、絽(ろ)や紗(しゃ)について考えてみたい。この絽や紗というのは織り方のことだ。夏に着るといっても、盛夏ではない6月や9月は透けない単衣(ひとえ:裏地がない着物)や紬を着ると良いとされるが、7月、8月の暑い時期は隙間のある生地を着ると良い。それが紗や絽だ。この画像は絽の着物。竪に隙間があるので竪絽と言う。反対に横に隙間があるのが横路。下の...
記事の続きを読む
0 コメント

◆着物の保管について 防虫剤の事故

今回は着物の保管について少しお話します。大切な着物の保管となると、防虫剤を入れている人も多いと思う。実はこの防虫剤、気を付けないと着物に思わぬダメージを与えることがあるのをご存知だろうか?具体的にどんなダメージがあるかと言うと、着物が変色したり、訪問着・色留袖・黒留袖に多いが、着物に施された金彩加工が剥がれたりするのだ。まず、一言に防虫剤と言っても実は成分的にいくつもの種類に分かれる。パラジクロー...
記事の続きを読む
0 コメント

◆浴衣の話 ~紅梅織について~

暦の上では5月5日(立夏)が過ぎたので夏ということで、今回は浴衣についてのブログです。浴衣のルーツを辿ると「湯帷子(ゆかたびら)」に行き着く。 湯帷子とは、平安時代頃では貴族が入浴時に来ていた着物のこと。麻や木綿製で後に入浴後に着られるようになり「浴衣」となった。現在では、夏の風物詩的にこの浴衣を連想する人も多いと思うが、夏祭りなどで自分も着るし、また着ている人を見ると良いなと思う。素材で言え...
記事の続きを読む