~主に着物に関する独り言~

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もみじ

Author:もみじ
名古屋市西区で着物屋を営んでいます。
主に着物(仕事)を通じた独り言です。

お着物のことなら何でもご相談下さいませ。

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◆唐織宝尽袋帯

昔当店で販売した唐織宝尽文袋帯。宝尽とは、文字通り宝物を並べた文様の事で、縁起の良い吉祥模様と云われています。古くは中国の元・明代の青花や釉裏紅にも見られる文様です。日本では「如意」「宝珠」「宝鑰」「小槌」「金嚢」「隠れ蓑」「隠れ笠」「丁子」「花輪違」「金函」「砂金袋」「巻物」などで構成されていますが、画像の様に上記の文様を基本にしながら「鶴」や「珊瑚」等も入ることがあります。他にも七宝文や霊芝文...
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◆オリジナル羽織紐(紳士用)

紳士用の羽織紐で「何か面白いものはないか?」ということで探し続けておりましたが、なかなか気に入るものが有りません。ないなら作るかということで、一点ものの羽織紐を製作しました。それがこの画像のもの。中心部の金色の物は「五鈷杵(ごこしょ)」と呼ばれるものです。密教で用いられる法具です。ただし、実際に使われる法具はもっと大きい物ですが、これはお守り用で作られたものでしょう。日本の物ではなくチベット製です...
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◆羅着尺を羽織に・・・。

「夏に羽織れるような薄手のコートはないですか?」との問い合わせにお勧めしたのが「羅(ら)」と呼ばれる織物の着尺。着物として仕立てれば夏の着物になります。お勧めしたものは相当薄手になりました。向かって右側の反物がそれ。通常の着物(左)と比べればほぼ同じ長さながら、これだけ違うのです。羅という織物は、絽や紗と言うもじり織の仲間ですが、そのどちらよりも透け感のある織り方です。現在だとたまに帯などで見ます...
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◆着丈を直す。

当店での業務内容の一つをご紹介。叔母様から頂いた着物(小紋)を気に入ったというお客様。大変手の込んだ染めの小紋です。しかし、着丈がかなり短く、そのままでは着れません。そこで着物の胴の部分にハサミを入れ、適当な布を足すことにしました。一見すると「えっ?」と思いますが、着てしまうと白い部分は帯で隠れるようになっています。裏側はこんな感じ。これで着丈は問題なく着れるようになりました。他の寸法は丁度良かっ...
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