~主に着物に関する独り言~

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もみじ

Author:もみじ
名古屋市西区で着物屋を営んでいます。
主に着物(仕事)を通じた独り言です。

お着物のことなら何でもご相談下さいませ。

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◆伊万里に見る不思議  第六回  

遠藤周作原作の映画「沈黙」を最近観ました。後世に残すべき名作映画かと思いますが、弾圧された切支丹や宣教師の姿はあまりにも悲惨で辛くなりました。 菊柄文古伊万里皿の最後に気になった個所について考察します。先ずその前に某所に残っていた、伝切支丹観音について見ていきましょう。時代は不明ですが、おそらく江戸~明治期のものと思われる観音菩薩像です。一見十一面観音のようですが化仏の数を数えると九面しかありませ...
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◆伊万里に見る不思議  第5回

菊の図柄の古伊万里皿。大きく画かれた菊の花は十字架を表現している・・・。 そう捉えた時、水の中の石が三つあるのは理解出来ました。次に着目したのは「菊」です。調べてみましたが、キリスト教と菊の花には大した関連性はありませんでした。しかし、切支丹の方から調べてみたら、興味深い史実に行き着きました。富山県富山市婦中町に残る史跡に「キリシタン キクの塚」というものがあったのです。(画像はネットより)幕末か...
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◆伊万里に見る不思議 第四回 

古伊万里の皿、御神酒徳利に見る謎の玉。当初、これは何だろ?分からんなぁ・・・と思いましたが,、このブログの同テーマ3回目にて、一応の決着がついたかなと見ておりましたが、どうにも一つ不可解なことが残りました。それは前回、謎の玉の4例目で紹介したこちらのお皿。菊の図柄です。参考例で過去ブログに出した古伊万里皿は亀と恵比寿。まずは恵比寿様の足元を見てみましょう。そこには水面下に石(玉)が一つあります。...
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◆伊万里に見る不思議  第三回

過去に2回古伊万里に描かれた不思議な玉について考察しましたが、今回は3回目という事で一つ結論を出したいと思います。総括に入る前に、もしかすると謎の玉の4例目かも?というのが見つかりましたのでまずはそちらをご紹介します。菊の花の古伊万里で、蝶が飛んでいます。この図柄自体も私は初めて見ました。墨はじきと呼ばれる技法を使ったお皿です。中央の菊がその技法を用いています。手の込んだ古伊万里です。そしてこの菊の...
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◆七五三着物の寸法直し

K様から七五三用の着物の寸法直しのご注文を賜りました。ありがとうございます。元々の着物はK様の娘さんが子供の頃に着用したものですが、今回はK様のお孫さんに同じものを着用させたいとのこと。親が着たものを子供が使う、着物ならではですが、受け継いで行けるのが良さでもあります。この当時の物は今では目にすることもない、良い一枚でもあります。お預かりした着物は、クリーニングはされていたとは思いますが、しみが上...
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