
前回の続きです。床飾りで見逃しがちなのがこちらの画像。赤色矢印の垂撥(すいはつ)です。捶撥とは、花籠をかけたり、掛軸の高さを調節するものです。主に竹や金属製のものがありますが、今回の寄付き飾りでは一つあれば事足りる捶撥を計三つ掛けています。ゴマ竹の捶撥は軸を掛けるために用いましたが、赤矢印のものは捶撥としては使っていません。しかし床に掛けたのは意味があります。この二つの捶撥は伊勢神宮の古材で作成さ...
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