~主に着物に関する独り言~

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もみじ

Author:もみじ
名古屋市西区で着物屋を営んでいます。
主に着物(仕事)を通じた独り言です。

お着物のことなら何でもご相談下さいませ。

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◆小紋の仕立て直し

伊勢型紙を用いた小紋の仕立て直しを御用命頂きました。ありがとうございます。過去ブログに洗い張りの状態で紹介しましたが、それが出来上がって参りました。お母様の小紋を、娘さんの身長に合わせるため、仕立て直しをしました。衿の付近の画像です。素晴らしい小紋ですね。昔、当店で販売したものです。南部芳松氏(重要無形文化財保持者)の彫った型紙で染めた小紋です。裏地は娘さんの身長に合わせると足りなくなったので一部...
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◆刺繍袋帯

刺繍の袋帯です。こちらは中国の刺繍です。かなり細かい仕事です。日本に伝わった刺繍は歴史を辿ると飛鳥時代に遡ります。元は大陸からやってきた技法でしょう。日本において、最初に刺繍が取り入れられたのは仏の世界でした。日本書紀に記載があるようで、推古天皇13年(605年)に『元興寺に銅と繍の丈六仏を発願した』とあります。「銅」とは銅製の仏像か金銅仏を指していると思われます。丈六とは1丈6尺(約4.8メートル)ある仏...
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◆附下のお手入れ

附下のお手入れの御用命を頂きました。ありがとうございます。形見分けのお着物とのことで、目立った汚れをなるべく綺麗になるように、お手入れさせて頂きました。結構年季の入った着物ですので、裏地や表に染みが目立ちます。ご予算もありますので、お客様と相談して着たら分からない裏地は今回は見送ることにしました。脇にあった汗染み、すれ直し、衿と袖口の汚れを綺麗にしました。着物のお手入れは、汚れや傷み具合によって金...
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◆唐織袋帯

当店で扱っております唐織の袋帯です。この帯の文様は、桃山時代の能衣装からとられています。金糸を豪華に取り入れられた古式の文様です。織り方は「唐織(からおり)」です。能衣装としては、唐織は主に女役に用いられ、能装束の中でも最も手の込んだ重厚な織物で、文様や色彩ともに豪華な衣装です。桃山時代の蝶の文様は、横向きに捉えているのが特徴かと思います。蝶の文様の唐織ですと岡山美術館所蔵の「蝶薄文様唐織」や永青...
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◆小紋のお手入れ

小紋のお手入れを御用命頂きました。ありがとうございます。小紋と言っても訪問着格で着れるお着物です。昔、当店で白生地から染めたものです。全体的に濡れたような感じで染めてあります。エンジ色ですが渋い色なので割と年齢を重ねても着ることが出来ます。文様は「百花百草図」ですね。とても細かい柄です。現在では同じものは染めることは出来ません。今回、お客様が衿の汚れを取ろうと、ネットの情報を元に自分でチャレンジさ...
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◆色無地のお手入れ

色無地のお手入れを承りました。ありがとうございます。遠目で見ると無地ですが、附下になってます。汕頭刺繍(すわとうししゅう)という中国の刺繍が施されています。今回は衿や袖口と言ったところの汚れが目立ちましたので、お手入れしました。昨今は○○○ルとかの着物買取ますというCMをよく見ます。着ないから手放すと言うのはその方の考えなので、私共がどうこういうこともないですが、今のお母さん世代が若い頃に購入した着物...
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◆色留袖のお手入れ

色留袖のしみ抜きを承りました。ありがとうございます。鶴、松、菊などの吉祥文です。良い色留袖かと思います。衿の汚れと・・・袖口の汚れを綺麗にしました。手を入れると着物は蘇ります。皆様がお持ちの着物は、今ではなかなか手に入らない場合が多いです。こうして大切になさって頂けると着物も喜ぶかと思います。紅葉屋呉服店はこちらまで...
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